日本見聞録

 日本時間1997年3月3日午後4時過ぎ、一人の男が成田空港に降り立った。その日は、春一番が吹いたとはいえ気温4℃、英国よりも寒いほどであった。
 すべてはその日から始ったのである。
 まるで、ビールかポテトチップの販売促進キャッチコピーのような仰々しい形容詞が付く「期間限定かつ地域限定・日本見聞録」の登場である。
 筆者が日本にいる1カ月の間だけの特別限定企画である。
 ただし、地域限定というのは、筆者が出没する地域が限定されるということであって、一部地域の方しか見ることができないようなプロテクトがかかっているわけではない。