まずはワッフル
先ずは、ワッフルだろう。白耳義見聞録をお読みの方で、ワッフルを知らないのなら、それはもぐりである(あれ、これは分子生物学のホームページだったはずだな)。まず、原宿か渋谷に出向いて女子高生の後を追って欲しい。ただし、ストーカーをしてはいけない。それとなく彼女らの動きを追って欲しいのである。すると、彼女達が、好んで食べているものを発見するであろう。それが、ワッフルである。
こう書いてくると、筆者がまるで日本に住んでいるのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、それは間違いである。筆者は、住民票も抹殺され投票権もない、れっきとした非国民である。
時々、どこに住んでいるのかという問い合わせのメールが送られてくることがあるが、筆者は英国ロンドンの北部、石を投げれば日本人に当たるといわれている程日本人が多いFinchleyの住んでいるのである。疑われる方は、「英国談話室」にも登場された新関さん宛に確認のメールでも送って欲しい。なにせ、彼とは御近所さんなのだから。
話がそれてしまった。まず、ワッフルを見てもらおう。
白耳義ワッフルは、昔の製氷皿で作った氷のような形である。例えが古いのは、年配の方にもわかるようにという配慮からであって、筆者の年ぐらいなら自然に連想されるという理由からではない。だいたい、若い人なら、「ワッフルって何?」といった、友達から白い目で見らるような神をも恐れぬ失言をするとは思えない(要するにほとんどの若い方がワッフルを知っていて、知らない方は知っている振りをせざるをえないということだ)ので、説明する必要もなかろう。
作り方は、極めて簡単のように思える。ホットケーキみたいなものである。今回食べたワッフルの内部には、ほのかに甘い何かが入っていたのだが、寒さと空腹感、そして英国では味わえない美味しさのゆえ、不覚にも食べることに夢中になってしまった、そのため、迂闊にもその正体を確かめるという義務を怠ってしまった。科学者として失格であろう。
それはさておき、氷と氷の間に相当する薄い部分のサクサク感と、氷に相当する部分のホカホカ感が、マイナス2度という白耳義の外気温に異常なほどにマッチする。極めてストイックな喜びに浸ることができる、それが冬になりつつある白耳義で食べるワッフルの醍醐味である。この喜びは、10度ぐらいの寒さの中、ルーズソックス(最近の渋谷系女子高生はストレートソックスらしい)を履いて食べるJapaneseワッフルでは味わうことができないであろう。まあ、北海道あたりでは、例外的に本場のワッフルの雰囲気を味わうことができるようであるが。
しかし、本場のワッフルを侮ってはいけない。白耳義ワッフルには、アイスクリームのトッピングなど、寒さを演出する小道具が揃っている。筆者が食べた店は、観光客が多い地域に位置していた。そのため、本場の白耳義人が好んで食べるワッフルは、アイスクリームがのっているものなのか、はたまたプレーンタイプなのかはわからなかった。しかし、少なくとも観光客は、プレーンタイプを選んでいたようだ。正しい選択だろう。
日本でのワッフルブームがいつまで続くかわからないが、実にタイムリーな白耳義ワッフルレポートであった。
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