クリスマスはまだか
クリスマス関連は、もっと切羽詰まってから企画しようと思っていた。ところが、そうは問屋が降ろしてくれないのである。
ここ英国では、クリスマスは国民的一大イベントであり、チャゲ&飛鳥とドリカムと安室なんとかとミスチル云々(他にも横文字グループがいっぱいあるようだが)がジョイントコンサートを開いたかのような大騒ぎをしなくてはならないのである(もちろん筆者はその程度のコンサートでは騒がないが・・・。知らないだけか)。
気をつけなくてはならないのは、騒ぎになるのではなく、騒がなくてはならないというところである。この違いは極めて重要である。銀座の高級フランス料理店のフランス料理と東大農学部前のランの牛肉の赤ワイン煮程度の差はあるであろう。個人的には、後者が好きだが。
さて、クリスマスに関しては、これからの2カ月間事あるたびに登場することになるであろう。今日は、その第一回となるわけだ。
まず、ことの始めは7月のとある肌寒い日のことであった(今年の夏は寒かったので、半袖は一度も着なかった・・・)。研究室に一通のダイレクトメール(いやそう言えば、研究室の人数分ぐらいの数が束になっていたなあ)が届いたのである。一体なにかと見ると、クリスマスのギフト用商品の紹介なのである。去年のダイレクトメールがどこからともなく見つかったのだろうか、と首を傾げたのだが、そう考えたのは筆者だけであることに気付くのにそうは時間がかからなかった。
いつも陽気なJoanneが、
「今年はちょっと早く届いたわね、これ。」
というのである。
「ちょっとだって、まだ7月だぞ」
と筆者が言うと、
「例年は8月ぐらいに送られてくれのだけど、今年はちょっと早かったみたいね」
と、まるで発売日前に少年マガジンを手に入れた少年のように答えるのである。
確かにバブル華やかかりし頃は、クリスマスのホテルの予約を1年前から入れていたという、おじさんには理解できないようなエイリアン的ニッポン男児がいたと聞く。しかし、5カ月前からクリスマスプレゼントを買っていたという話は、日本では聞いたことがない。やっぱり、英国人はエイリアン的日本男児を越えた真のエイリアンだったのであろうか。
話は違うが、筆者は英国ではエイリアンである。冗談でも何でもない。これはロンドン警察の御墨付き(英国人が墨を使うとは思えないが)なのだ。日本人や中国人の長期英国滞在者は、警察に住所や滞在期間を届け出なければならないのである。その時、緑色の身分証明証をもらう(正確にはお金を払うので買う?)のだが、そこにはきちんと「エイリアン」と書いてある。
しかし、エイリアンである筆者を驚かせたのが、5カ月前からクリスマスギフトを選ぶ英国人の前準備の良さ、いやクリスマスに対する思い入れの深さである。この先、更にクリスマスネタが増えるに違いない
前へ
次へ