アドベント・カレンダー
怒りの地下鉄事件の続きを期待した方には申し訳ないが、今回は、クリスマスの話である。なぜかっていうと、クリスマスの話題はクリスマスまでに書き上げ、アップしてしまわなければいけないからだ。旬のものであるから仕方がない。このクリスマス・ネタは、英国にいる限りこと欠かないので、今後も何回か登場することになるであろう。
さて、欧米の漫画や映画などを注意深く見ていると、クリスマスまでの日数をカウントダウンする特殊なカレンダーがあることに気がつくであろう。それが、今日の話題であるアドベント・カレンダーである。
アドベント・カレンダーは、12月、それもクリスマスまでだけのカレンダーである。しかも、普通のカレンダーと違い、1日から順番に並んでいるわけではない。ランダムに数字が並んでいて、その数字のところが手前に開けることの出来る窓になっているのが普通である。その窓を開けると、素敵な絵が描いてあるので、クリスマスまでの楽しい日々をよりいっそう楽しく彩ってくれるという寸法である。
12月になって、筆者もアドベント・カレンダーを買ってしまった。何故かと言うと、研究室のTracy(女性、推定32才)が、机の上に素敵なアドベント・カレンダーを飾っていたからである。何が、素敵って、彼女のアドベント・カレンダーは、カドベリー社製だからである。
では、そのカドベリーとは言ったい何なのかを説明しなくてはなるまい。
カドベリーは、ロンドンに来たことのある人なら、絶対に目にしている会社名のはずだ。なぜなら、地下鉄構内にカドベリー社のチョコレート自動販売機があるからだ。地下鉄構内にあって目立つため、「チョコレートといえばカドベリー社」という方程式が出来上がっているのである。ちなみに、濃厚で一口食べる分には美味しい。筆者ぐらいの年代の方は、せいぜい二口目で止めておく方がよいだろう。さもないと、あまりの甘さに向こう1カ月はチョコレートを見るのもいやということになりかねないからだ(もちろん、筆者は甘い物好きな人間である)。
さて、そのカドベリー社のアドベント・カレンダーとは、いかなる代物であるかは、賢明な読者の皆さんなら、もう想像がついていることであろう。そう、毎日、窓を開けるたびに、いろいろな形のチョコレートがでてくるという「素敵な」アドベント・カレンダーなのである。いつしか、Tracyのアドベント・カレンダーには、「Tracy's Diet for 97」と記されていた(彼女はちょっと太りぎみ)のは、傑作であった。
と言うことで、カドベリー社のアドベント・カレンダーを探しに行ったのである。しかし、このところ、何故か仕事が忙しいため、買い物に行く時間が作れない。そのため、駅のキオスクぐらいしか行っていられなかったため、とうとうカドベリー社特製のアドベント・カレンダーを入手することができなかったのである。
無念の気持ちを抑えて購入したのは、ごく普通のアドベント・カレンダーであった。
まあ、それでも娘(4才)が喜んだのでよしとしようかと思った矢先、娘は、すべての窓をいっぺんに開けてしまっていた。
娘いわく、「また閉めておくから、取り敢えず全部開けてみていいでしょう」
うーん、そういう楽しみ方もあるか。
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