ワールドカップ

 日本では、史上初のサッカーワールドカップ本戦出場決定の余韻が残っているかもしれない。アジア最終予選の途中から指揮を取った岡田監督の株は、東証株価が暴落するのを尻目に上がりっぱなしであるという。

 一部のマスコミ報道によると、本戦でも予選を突破し、決勝トーナメントへ出場するチャンスがあるとも言われている。果たしてそうだろうか。

 英国の新聞The Timesによると、日本の評価は以下のようである。

「個人個人の能力は高いが、経験と自信が不足しているチームである」

 そして、ギャンブル好きな英国におけるワールドカップ優勝国当ての賭けでは、最悪のオッズ250倍をつけられている。この値は、韓国の200倍はもちろん、イランよりも悪い数字であり、ジャマイカと同じ評価である。

 どう考えても、決勝トーナメントに進める可能性があるという評価とは思えない。もちろん、優勝はできないだろうが、決勝トーナメントには進める可能性があると言うこともできるかもしれないが、それは詭弁であり親の欲目というものである。現時点では、どう考えても、1勝もできずに予選敗退が目に見えている。

 参考までに、我がイングランド(都合のいいときだけイングランドびいきをする筆者である)は、予選突破は確実である。しかし、予選リーグの抽選前には、かなり悲観的な見方もあった。イングランドがシードチームとして認められなかったからである。イングランドは、ヨーロッパのワールドカップ予選では、勝ち点でイタリアを上回り本戦出場を決めた強豪である(一方のイタリアはプレイオフでかろうじて本戦出場を決めたにもかかわらず、シードチームになっている)。しかも、運が悪ければ、組み合わせ抽選で「ブラジルやクロアチア」と同じグループに入れられてしまうかもしれないと言われていた。古豪イングランドと言えども、ブラジルやクロアチアには勝てないというのが冷静な評価なのである。

 と、ここまで書いてくるとおわかりだろう。イングランドにすら勝てない日本が、クロアチアに勝てるはずがないのである。オリンピックでブラジルに勝ったということが日本は強いという根拠になっているらしい。しかし、それは、小学校6年生の算数の能力では日本のほうが英国よりも勝っているから、ノーベル賞受賞者も日本のほうが多いだろうと予想するようなものである。オリンピックには年齢制限があるのだから、オリンピックの結果は参考にはならないのである。

 イングランドに限らず、ヨーロッパのフットボールの強さは、日本の比ではない。イングランドのプロリーグであるプレミアリーグの試合を見ると、信じられないような華麗なプレーが続出するし、勝負への執念・自信も桁が違う。

 日本チームが決勝リーグに進む可能性は極めて低いといわざるをえないだろう。ただ、ヨーロッパのチームにも弱点がある。それは、どんなに有望な選手であっても、試合に出場できなくなる可能性があるという点である。といっても、別にイエローカードが累積して出場停止になるということではない。彼らは、麻薬の常習者であったり、暴力行為に及ぶことも多い荒くれものなのである。そう、ワールドカップが行われる頃に、刑務所に入っているかもしれないのである。そうなると、日本にも勝機が訪れることであろう。

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